雨漏り修理で大切なのは、ただコーキングを打つことでも、屋根を塗ることでもありません。
一番大切なのは、
どこから水が入り、どこを通って、どこに出ているのか
を正しく見極めることです。
今回は、実際の雨漏り現場をもとに、雨漏り修理のプロがどのように原因を考えるのかを、問題形式でご紹介します。
今回の雨漏り問題
【問題】
築50年の木造住宅で、2階天井部分から雨漏りが発生しています。
さて、雨漏りの原因はどこにあると考えられるでしょうか?
建物の状況
・築年数:築50年
・建物構造:木造
・階数:2階建て
・屋根形状:鋼板
・外壁材:ラスモルタル
・過去の工事歴:外壁塗装あり/屋根工事あり/詳細不明
・雨漏り箇所:寝室/天井/窓まわり
・雨漏りが起きるタイミング:強い雨の日/風の強い雨の日/台風時など
写真で見る雨漏りの状況
ここに、雨漏りしている室内の写真を入れます。

【写真説明】
室内では、天井部分に雨染みが確認できます。水が真上から落ちているように見えても、実際には別の場所から回り込んでいることがあります。

【写真説明】外から見ると、外壁部分に笠木と外壁の取り合い、庇屋根の隙間、外壁の劣化などが確認できます。

【写真説明】
雨漏りでは、このような細かな取り合い部分が原因になることがあります。
お客様からのヒアリング内容
雨漏り調査では、現場を見る前に、お客様からの聞き取りも大切です。
今回のお客様からは、以下のようなお話がありました。
・いつ頃から雨漏りしていますか?
→ 半年前くらいから
・どんな雨の時に漏れますか?
→ 強い雨の時/風を伴う雨の時/台風の時など
・毎回漏れますか?
→ 毎回ではない/台風の時だけ/雨量が多い時だけ
・過去に修理したことはありますか?
→ ない
・増築やリフォームの履歴はありますか?
→ ??年前に増築あり(詳細不明)
・雨漏りの場所は広がっていますか?
→ 少しずつ広がっている
雨漏り修理Proの見立て
ここからは、雨漏り修理のプロとして、原因の可能性を順番に考えていきます。
雨漏りは、原因が一つとは限りません。
第一原因、第二原因、第三原因と、複数の可能性を整理して考えることが大切です。
第一原因の推測
第一原因
屋根部分からの雨水侵入
場所の特定
鋼板屋根のルーフィングまたは鋼板自体に不具合。
雨漏りの経路
雨水が鋼板屋根の継ぎ目や隙間から入り、下地の内部を伝って、室内の天井部分に出ている可能性があります。
そう考える理由
・雨漏り箇所の上部には屋根
・雨仕舞いが不具合又は劣化が疑われる築年数
・風向きによって雨漏りが出るという話と合っている
・外部から見ても、建物全体にに劣化や隙間が確認できる
第二原因の推測
第二原因
外壁の劣化。
場所の特定
外壁のひび割れ
雨漏りの経路
外壁面に当たった雨が、ひび割れから内部へ入り、柱や下地を伝って、室内側天井に出ている可能性があります。
そう考える理由
・室内の雨染みの位置と、外j壁が近い
・雨漏りが強風時に起きやすい
・外壁側からの吹き込みの可能性がある
・過去の補修跡があり、根本解決になっていない可能性がある
第三原因の推測
第三原因
電気設備等からの配管に浸水した可能性
場所の特定
屋根・外壁への設備器具の状況
雨漏りの経路
設備器具等の配管の屋根又は外壁への貫通部から入った雨水が、屋根・外壁下地を伝い、天井裏を通って、室内の雨染み部分に出ている可能性があります。
そう考える理由
・築年数から見て、屋根まわりの劣化が進んでいても不自然ではない
・雨量が多い時に漏れる場合、排水や板金の不具合も考えられる
・見た目では小さな隙間でも、雨水は内部に入り込むことがある
現場で確認すべきこと
実際の調査では、推測だけで判断せず、現場で一つずつ確認していきます。
・屋根上の状態確認
・外壁、サッシ、板金まわりの確認
・増築部分の取り合い確認
・天井裏の確認
・雨染みの位置と外部の位置関係の確認
・必要に応じた散水調査
・過去の補修跡の確認
雨漏り修理は、
ここが怪しいから、ここだけ直す
という単純なものではありません。
建物全体を見て、水の入口、通り道、出口をつなげて考える必要があります。
今回の結論
今回の雨漏りでは、もっとも可能性が高いのは、
屋根部分からの雨水侵入
と考えられます。
ただし、雨漏りは複数の原因が重なっていることもあります。
そのため、第一原因だけでなく、第二原因、第三原因も含めて確認することが大切です。
表面だけをふさぐ修理では、一時的に止まったように見えても、また別の場所から雨漏りすることがあります。
だからこそ、雨漏り修理では、
原因を読む力
建物全体を見る力
水の動きを想像する力
が必要になります。
竹内親方から一言
雨漏り修理は、ただ穴をふさぐ仕事ではありません。
お客様の話を聞き、建物の状態を見て、雨の入り口と出口を一つずつ確認していく仕事です。
すぐに答えが出ない現場もあります。
しかし、だからこそ、経験と観察力が大切になります。
雨漏りでお困りの方は、「どこを直すか」だけでなく、「なぜそこから漏れているのか」まで考えてくれる業者にご相談ください。
リーバイホームでは、雨漏りの原因を一つずつ確認しながら、建物に合った修理をご提案しています。
まとめ
雨漏りは、見えている場所だけを直しても、根本的な解決にならないことがあります。
大切なのは、水の入口、通り道、出口を考え、建物全体から原因を読み解くことです。
リーバイホームでは、一つひとつの現場に向き合いながら、お客様に安心していただける雨漏り修理を目指しています。
雨漏りでお困りの方は、お気軽にご相談ください。






